東海エリア初のカーシェア会が富士宮に発足

2023.03.15

 東海エリア初のカーシェア会が静岡県富士宮に誕生しました。その名も「杉田3・4区街づくり協議会」。よくある、まちづくり協議会が母体となって実施しているのではありません。まちづくりを行うということを目指しているから、カーシェア会の名称をそう名付けたのでした。

  

 昨年、富士宮市の「地域づくりモデル事業」で「コミュニティ・カーシェアリング」にチャレンジする地域が募集され、手を挙げたのが杉田3区と4区の隣接する2つの地域でした。

私たちはシンクタンクの都市環境研究所さんに声をかけていただき、このプロジェクトに参画することとなったのですが、約1年間伴走支援させていただき、テスト運行を経て正式に活動を発足する設立総会に立ち合わせていただいたのでした。

  

 テスト期間中に何度も協議を重ね取り組んできた結果、

デマンドタクシーの「宮タク」の活用も促しつつ

地元企業のスポンサーを7社も獲得し、

活動をサポートする世話人も充実している

「この活動は移動支援をするのではなくて、まちづくりを考えていくための取組なんだ」

5月に行われた最初の打ち合わせからのやり取りを思い返しながら、会長に選出された坂本さんの言葉を聞いていました。

あと、私的には、遠い富士宮で「おちゃっこ」というワードが飛び交っているのがなんとも面白く、そして嬉しく思いました。

他のカーシェア会の皆さんと交流していただくことも今からとっても楽しみです。

「杉田3・4区街づくり協議会」のみなさんを引き続き応援していきたいと思います!

2022年活動報告会 オンライン開催しました

2023.03.06

 2022年も様々な挑戦をし、駆け抜けた一年でした。災害も多く全国駆け回りました。こうして2022年を無事終えられたのも、いつも応援してくださる皆さまのおかげです。

 

 そんな感謝の気持ちをお伝えすべく、「コミュニティ・カーシェアリング」「ソーシャル・カーサポート」「モビリティ・レジリエンス」の3つの事業を、参加者の皆さんと一緒に振り返りました。

 

 当日は20時開始と遅い時間にも関わらず20名ほどの方にご参加いただきました。各事業部の報告の最中からチャットで会話が飛び交い楽しく進行。ご支援いただいた方や架け橋ドライバーさんにもコメントをいただいたりして、あっという間の1時間でした。中締め後もまだまだ喋り足りない私たちは、残ってくださった参加者と色々な意見交換をさせていただき交流を深めることができました。

 

 終了後のアンケートでは皆さまから「満足」のお声をいただき、「興味がある話が多く一つ一つのテーマをもっと時間かけて聞きたいので開催頻度を増やしてほしい」といった嬉しいコメントもいただきました。 2023年もよりチャレンジングな年にし、来年の報告会では皆さまにたくさんの活動報告ができるよう頑張ってまいります!今年もどうぞよろしくお願いします。

【自立支援機関の方へ】生活お助けカーリースご紹介ページ

2023.02.03

お車がなくて、仕事に就けない…。そんなお悩みありませんか?
日本カーシェアリング協会では全国に設置されている生活困窮者自立支援制度の支援を実施している窓口と連携し、お車の超低価格リースを通じた自立のお手伝いを行っています。

まずはこちらの動画をご覧ください。(5:11の動画です)

支援内容の紹介動画

生活お助けカーリースの概要

「車がなくて就職活動がうまくいかない」「車を手放さないといけなくなり仕事が続けられなくなってしまう」生活お助けカーリースはそんな問題を解決したいと思って始まったサービスです。
自立支援機関の自分で車を買うことができるまで、超格安のカーリースを通じて、相談者様の生活の安定に寄与していけたら、という思いをもってこの取組を進めています。

料金

5.500円/月 (税込) 軽自動車の場合 (小型車は9,900円)

契約期間

1年間*

*1年間の間に自分で車を持つための計画をたて、そのための就労、貯蓄、車探しを行っていただきます。リース貸出中は自立支援機関と日本カーシェアリング協会が伴走致します。

以下よりチラシのダウンロードができます。





自立支援に関わる団体、自治体の方へ

「お車があれば相談者さんの生活が前に進むのにな」と考えたことがある方、一度ご相談ください。日本カーシェアリング協会はいち社会資源としてお車の低価格貸出を通じて、車がないことで失われてしまう機会損失をなくせるようなお手伝いをしていきます。
しかし、この取組は、私たちだけでは効果のある取り組みにはなりません。これまでの取り組みの中で、窓口の担当者が相談者との信頼関係が非常に重要であるということがわかってきました。
お車を貸し出すまでの期間に面談を重ねていただき、家計状況の把握、適切な目標の設定をお願いできればと思います。
タッグを組んで、相談者様が自分らしく、生活を前に進めていけるように取り組んでいけたら幸いです。

よくある質問

Q.どんな方が対象になりますか?
A.以下が対象になる方の一例になります。こんな状況なのだけど借りられるか?とお気軽にお問い合わせください。

Q.これまでの貸出実績、地域は?
A.2020年末からの貸出開始から、宮城県、佐賀県を中心に44件の貸出を行ってきました。自分で車を手に入れることができ、卒業した方も増えてきており、支援の重要性を実感しています。

Q.自立支援機関の役割は?
A.貸出前後で役割が異なりますが、主に以下のことをお願いしています。
 貸出前:相談者様の状況の把握、車の必要性の判断、家計改善計画の策定
 貸出後:計画の実現にむけた相談者への伴走と必要事項の対応(関係機関の調整、定期的な面談による状況把握、日本カーシェアリング協会との情報共有)など

お問い合わせ先

一般社団法人日本カーシェアリング協会 
本部住所:宮城県石巻市駅前北通り1丁目5-23
本部電話:0225-22-1453
メール:info@japan-csa.org
カーリース担当

参考)
宮城県内で連携している自立支援団体とのセミナーの動画を公開しています。ご覧いただけますと、この取組の思い、意義を感じていただけるかと思います。

2022 年秋の学生整備プロジェクトを開催しました

2022.12.15

本格的に雪の時期となりましたね。

1か月ほど前になりますが、石巻でもクルマの冬支度。


恒例となっている 石巻専修大学 ✕ 日本カーシェアリング協会 の共同プロジェクト

『学生整備プロジェクト』を11月16日~18日の3日間にわたり開催しました。

さて、この「学生整備プロジェクト」は石巻専修大学 機械工学科自動車コース

授業の一環として年2回、春と秋のタイヤ交換シーズンに合わせて

石巻専修大学の協力のもとに実施しています。


事前にユーザーさんと時間の調整をおこない、

コミュニティ・カーシェアリングで使用している車は地域のボランティアドライバーさんが、

ソーシャル・カーリースでご利用の方々はユーザーさんが

直接専修大学にお越しになります。


それらの車両に加えて、今年はちょうど大崎の水害で活用していた車両も

石巻に戻ってきていたので、災害時に活用していた車もありました。


これらの車をノーマルタイヤからスタッドレスタイヤ交換に交換する作業をメインに、

オイル交換・オイルエレメント交換、ワイパーやバッテリーのチェックなど

の日常点検などをおこないます。


そしてこの点検・整備に欠かせないスタッドレスタイヤとホイール、

エンジンオイルやバッテリー、ケミカル用品、ワイパー…などなどの各種用品は、

協会の活動主旨に賛同いただいたメーカー様よりご協賛いただいております。


◆協賛◆

日本ミシュランタイヤ株式会社 さま        横浜ゴム株式会社 さま

PIAA株式会社 さま                 ルート産業株式会社 さま            

三共油化工業株式会社 さま      パナソニックカーエレクトロニクス株式会社 さま



今回は春に引き続き、4年生10名と3年生7名の合計17名が

59台の車のタイヤ交換・点検作業をおこないました。



初日の16日は3年生が作業を行いました。

ガソリンスタンドでアルバイトしている生徒もいて、

上手に作業をリードしたり、学生同士が教えあう姿も印象的でした。


2日目、3日目は4年生が作業を行いました。

4年生はこれで4回目。

このプロジェクトが終われば一気に国家試験に向けて

勉強、勉強の日々です!


さすがに4回目ともなる作業手順もしっかりと頭に入っており、

とてもいいチームワークで1台ずつしっかりと作業を行ってくれていました。

ワイパーのはけが悪くなっている車はワイパー交換を。

こちらはPIAAさんに協賛いただきました。

冬はオイル交換にプラスしてオイルフィルターの交換も行います。

こちらもPIAAさんにご協賛いただきました。

そして、ルート産業さん・三共油化工業さんにご協賛いただいた

エンジンオイルを入れています。


スタッドレスタイヤとホイールは

日本ミシュランタイヤさんからスタッドレスタイヤ4台分(16本)と

横浜ゴムさんからスタッドレスタイヤ30台分(120本)、ホイール13台分(52個)

協賛いただきました。




石巻専修大学のプロジェクト紹介ページで学生のコメントがありましたので引用して紹介します。

【参加した学生のコメント】

■植木 貴之さん(理工学部機械工学科4年次・石巻工業高等学校出身)
「学生整備プロジェクト」は、今回で4回目の参加となります。今回整備する車は、実習で使用している車とは異なり、実際に日々の生活で使用されている車なので所有者の気持ちになって一つひとつ丁寧に整備しました。担当したタイヤ交換作業では、作業の抜け漏れが無いよう確認表をチェックしながら、慎重に作業を進めました。卒業後は石巻専修大学で得た知識、技術を生かし自動車整備士として働く予定です。

■鈴木 秀茉さん(理工学部機械工学科4年次・石巻商業高等学校出身)
自動車整備は確認する工程が多いので、締め付けトルクの点検や確認項目の抜けが無いよう慎重に作業を進めました。今回の「学生整備プロジェクト」は、実際に日々動いている車を整備するので、座学では学べないことをたくさん学ぶことができます。自動車の整備作業は、自分の手でやらないとわからないことが多いので実際に動いている車の整備に携われる「学生整備プロジェクト」は貴重な体験だと思います。

今シーズンも協賛いただきありがとうございました!

防災イベント「ぼうさいこくたい2022」にてオンラインセッション開催しました

2022.11.06

 10月22日(土)内閣府主催「第7回ぼうさいこくたい(*)2022」にて、日本カーシェアリング協会企画のオンラインセッションを一般財団法人トヨタ・モビリティ基金様のご協力をいただき開催しました。

  

 「モビリティ・レジリエンス ~災害時のクルマ被災をどうするか?~」をテーマに、日頃からご協力いただいている以下の方々にご登壇いただき、各自の取り組み紹介及びパネルディスカッションを行いました。

 

(*)ぼうさいこくたいとは、防災に関する活動を実践する多様な団体・機関が一同に会し、取組・知見を発信・共有する日本最大級の防災イベントで、講義型セッションや来場者が楽しく学べる体験型ワークショップ、ブースでのプレゼンテーション、屋外展示等を実施し、令和4(2022)年度は第7回の開催。

 

【コーディネーター】

所澤新一郎様(一般社団法人共同通信社 気象・災害取材チーム長)

 

【パネリスト】

諸留逸様(トヨタ自動車株式会社 社会貢献推進部 共生社会推進室 モビリティフォーオールG 主幹)

宮本明子様(一般財団法人トヨタ・モビリティ基金 プログラム企画G プログラム・マネージャー)

岩永幸三様(佐賀県 県民環境部副部長)

伊藤和茂様(ルート産業株式会社 代表取締役)

吉澤武彦(一般社団法人日本カーシェアリング協会 代表理事)

 

≪当セッションのページ≫

 

 冒頭、令和4年8月の豪雨災害にて我々が新潟県村上市で行っている支援活動の動画を上映し、実際にクルマを被災された方の生の声からクルマ被災の現状を知っていただきました。

 

 そして、前半には、各登壇者の取り組みをスライドを使って紹介。後半のパネルディスカッションでは、コーディネーターの所澤様が進行役となり、パネリストの皆様へ「災害時のクルマ被災をどうするか?」をテーマに、より具体的な質問を投げかけていただきました。

 

 今回のセッションの特徴は、自治体・企業・個人・財団・NPOといった様々な立場で活躍されていらっしゃる方々に登壇いただいたことでした。所澤様の質問によって、それぞれの立場で何を考え、何ができて、それぞれが連携するためには何が必要か各登壇者から語られました。

 

 

 参加者の皆様からいただいたアンケートでは、多くの方から「大変満足」のお声が届き、「クルマ被災に対して理解が深まった」「自分の立場でできることのヒントを得た」「連携の重要性を認識した」というご意見が寄せられました。

 

 本セッションは、アーカイブ動画にてご視聴いただけます。是非ご覧ください。

 

 

 そして、今後の我々の活動の参考にさせていただきたく、アンケートにもご回答いただけますと幸いです。

 

 皆様からのご意見やご感想を参考に、日本カーシェアリング協会は、今後も様々な連携を通じ、全国の災害支援に取り組んでまいります。

 

 

【本件に関するお問合せ先】

一般社団法人日本カーシェアリング協会

E-mail: info@japan-csa.org

TEL: 0225-22-1453 FAX: 0225-24-8601