活動レポート
REPORT

協定締結してからがスタート 自治体向け災害支援報告会を開催

2025.06.12

5月31日、協定を締結している自治体様を対象に「2024年度災害支援活動報告会」をオンラインにて開催しました。

当協会は、2018年に石巻市と初めての自治体との災害時連携協定を締結して以降、現在では22の自治体と協定を結ぶに至りました。よく「協定を締結して終わり(その後何も行われず、いざというときに機能しなかった)」という言葉をよく耳にします。

私たちは逆で「協定を締結してからがスタート」と考えます。

毎年大規模災害へ対応するたびに、私たちは様々な試みを行い、学びを得て、対応を進化させてきました。そのことを各自治体に還元し、より高度な災害の備えを自治体と実現していくことが重要です。また、自治体は人事異動で定期的に担当者が変わります。新しい担当者は情報や理解が不足してしまうことはやむを得ないため、そのためのフォローも必要です。

協定締結自治体が増えてきたことで、より確実に情報提供が行え、且つ自治体同士の交流やシナジーを生みうる形として協定先自治体のご担当者様を対象とした報告会を開催することにし、10の自治体様にご参加いただきました。

昨年度は、5つの災害への対応を行い、車を必要とする方々に対し、できる限り早く、確実に車をお届けできるよう活動を続けてきました。

今回の報告会では、各支援の実例を「自治体との連携」にフォーカスして連携の流れや課題や好事例を紹介し、実際の対応をより具体的なイメージをお持ちいただけるようにお話ししました。

また、災害時のクルマ支援の備えとして私たちが提案している3つの備え(車の備え、人の備え、場所備え)の重要性」についてご説明しました。

※「3つの備えの重要性」については、こちらの投稿をご参照ください。

その際、新しい試みとして、それぞれの都道府県別にどれくらい備えができているかの指標を作りそれをランキング形式で示しました。「自分たちの自治体がどれくらい備えられているか」の目安をご確認いただけるようにしたのでした。 そして、これらの指標をKPIとして設定し、目標をもって具体的に備えに取り組むことをご提案させていただきました。

  スライドの右側の一覧が、人の備えの指標の一つとして紹介した災害対応人材バンクの登録者数です。

実施後いただいたアンケートでは、ご回答いただいたすべての自治体から、内容に満足いただき、報告会の継続を希望いただき、さらに備えを進めることに前向きな回答をいただきました。参加した担当者の皆様がお伝えしたことをしっかりと受け止めていただけたことがうれしく、この日のために時間をかけて準備を行ったその労力が吹き飛びました。

繰り返しになりますが、協定の締結はゴールではなく、スタートです 。

協定を締結した自治体の皆様と今後より一層連携を深めながら、より質の高い災害への備えを目指し進めてまいります。

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