活動レポート
REPORT

【静岡県富士市】災害時返却カーリース・自治体プランを県内初導入!

2025.05.14

平時は公用車、災害時には被災自治体を支える“応援車両”に。

このたび、静岡県富士市が、当協会の取り組む「災害時返却カーリース・自治体プラン」を静岡県内で初めて導入してくださいました。5月8日に車両引き渡しセレモニーを開催していただき、多くのメディア関係者に取り上げていただきました。

災害時返却カーリース・自治体プランは、平常時は自治体の公用車として使用し、災害時には被災地で車両不足に直面する自治体へと貸し出される仕組みです。
つまり、車両は被災された住民の方に直接貸し出すものではなく、被災地で被災者の支援にあたる職員などの“公的な活動”を支える目的で提供されるための仕組みです。

貸し出されたのは8人乗りのノア。富士市では、新たに開設される富士市スポーツコミッションの業務用車両として日々活用され、災害時には地域を越えて他の自治体の“支援の足”となります。

ご参加いただいた富士市産業交流部の岡利徳部長は「車を安価で借りられ、災害時には被災地支援に使われるという取り組みに賛同しました。富士市が県内初として始めますが、県内に1台でも多く広がってほしい」と話してくださいました。



当日は多くの報道機関に取材いただきました。

静岡放送 「自治体の車は自治体同士で助け合えるような仕組みを」災害時の“足”貸し出しスムーズに 静岡・富士市が「返却カーリース自治体プラン」を導入 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbs/1901876?display=1
nhk 富士市 災害時に返却カーリース 静岡県内初導入 納車式 https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20250508/3030027897.html
静岡朝日 静岡・富士市が他の地区で災害が起きた際に返却して被災地に回すリース車両を導入 静岡県内の自治体で初 https://news.yahoo.co.jp/articles/bf22a9126931a4552a9e60908c47356da5dc39d9
静岡第一 【県内初】災害現場での車両不足解消に期待…「災害時返却カーリース車両」活用の制度を富士市が導入(静岡) https://news.ntv.co.jp/n/sdt/category/society/sd59e8c8addee94b18aa6eda1379e19aa4


なぜ、自治体間の「車の助け合い」が必要なのか?

大規模災害が発生すると、被災自治体では応援職員やボランティアの移動、避難所運営、物資の運搬などに使う車両が圧倒的に不足するケースが多くあります。

私たちはこれまでの支援活動を通じて、「車が足りないことで、被災からの調査業務や復旧業務に支障が出る」という現場の切実な声を何度も耳にしてきました。

このプランは、災害対応の最前線に立つ自治体を、車という手段で支える“備えのしくみ”。
ふだんの業務に活用しながら、いざというときには「支援車両」になるという点が最大の特徴です。


「災害時返却カーリース」には3つのプランがあります

「災害時返却カーリース」は、用途に応じて3つのプランに分かれています:

プラン名平時の使い方災害時の貸し出し先主な対象
通常プラン民間企業・個人の日常利用被災された住民の方々企業・個人
自治体プラン自治体の業務用車両被災地の自治体(行政)自治体
社協プラン社会福祉協議会の業務用車両被災地の社協社協(災害ボラセン)

富士市が導入したのは、このうちの「自治体プラン」です。
災害時の行政機能の維持・強化を目的とした、新しい公共間連携の形として、今後広がってほしいと期待しています。


平時の活用が、災害時の支援につながる

「災害時以外はずっと待機している」のではなく、ふだんからしっかり活用しながら、必要なときに即座に支援へと切り替えられる。それがこの仕組みの強みです。

こうした取り組みが全国に広がっていくことで、災害時の車両不足という社会課題の解消に近づくと、私たちは信じています。

今回の導入は、静岡県での記念すべき第一例となりました。
「富士市に続いて、私たちも」という自治体・社協が増えることで、いざというときの助け合いのネットワークが着実に築かれていきます。

そして、通常の「災害時返却カーリース」も、企業や個人の皆さまのご利用を引き続き募集しています。


導入をご検討の方へ

自治体・社協関係者の方、企業や団体、個人で安価に活用できる災害時返却カーリースの導入に関心のある方導入や相談など、下記よりお気軽にお問い合わせください!
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災害時返却カーリースの詳細はこちらからご覧いただけます
👉https://www.japan-csa.org/blog/archives/2738

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