「気仙沼でお弁当配達で起業された方がいて、今、車の事ですごく困っているから相談に乗ってほしい」
3月の初めごろ、気仙沼の村上さんから相談を受け、その後facebookでやり取りを続けました。
相談いただいたのは、『VOAR LUZ(ボアラズ)』の佐藤春佳さん。
お弁当配達の事業を現在1台の軽バンを活用して進めていて、どうしてもその一台では事業がまわらない。
かといって中古でも車を購入する余裕が、今はない。
この2,3カ月乗り切れば、なんとかがんばれそうなんです!
どうか軽バンを貸してください!
という相談でした。
実は、この時期、事業を始めた方、これから始める方から同じような申出をいくつかいただいておりました。
ただ、3月は私どもが色々とバタバタしてしまい、なかなか対応できずにいました。
たまたまこの佐藤さんの相談は、村上さんの熱心な申し出等もあり、上手くタイミングが合い最初に対応する事ができました。
【VOAR LUZ(ボアラズ)】
http://voar-luz.sakura.ne.jp/
秩父に運んだ車の代わりに黄金浜の阿部さんに貸し出していた軽バンのエブリが手元に戻り、それを3月27日に気仙沼に運ぶことになりました。
イオンでコーディネーターの村上さんに待ち合わせして、村上さんの後ろについて山奥の方まで走っていくとボアラズさんの看板がありました。
気仙沼の山の中で畑をやりながら、そこでとれた野菜を使ってお弁当を作られているとの事でした。
(以下 VOAR LUZ(ボアラズ)さんのサイトから抜粋)
原発事故の影響で問題になっている、放射性物質。
子供たちのこと、子供を持つ人たちのことを思うと大問題です。
自分たちが口にする食べ物に放射性物質がどの程度入っているのか、疑問に思うことが度々ありました。
そこで 「惣菜店を作って、放射能を納得いくまで測定しちゃえ!!」という考えに行きつきました。
そうなると、使う野菜はどうしようか…、という問題に…。
思い出してみれば、小さい頃は美しく緑があふれ、元気に野菜が育っていた農地がすっかり荒れてしまっていることに気付きました。
きちんと手入れをしてあげれば、あの頃のような立派な野菜を育てられる耕作放棄地…、これを活用しない手はない!
この考えから、農業~惣菜&アクセサリー製造~販売という流れの活動が始まっていきました。
(抜粋ここまで)
(真ん中のブルーのジャンバーが村上さん、紅一点が春佳さん)
こちら側の説明を一通り終え、ひとまず3カ月間、カンパで貸し出すことになりました。
「ほんとうに助かります!」
と、従業員を6,7人抱えながら、日々奮闘している若いお母さんの春佳さん。
被災地に必要なのは『産業』だと思っています。
その基本となる『仕事』、言い換えると『雇用』。
これを作って挑戦する人や組織は、被災地の財産だと思います。
そんな方々を応援する取り組みをここから取り組んでいけたら思ってます。
起業支援カーシェアスタート
2014.04.06