
7月17日夜から18日未明にかけて、栃木県足利市や群馬県桐生市・太田市などで短時間に激しい雨が降り、住宅や車の浸水被害が発生しました。
協会では、被災状況と車の支援ニーズを確認するため、7月22日から栃木県足利市、群馬県桐生市・太田市を訪問し、現地調査を行いました。
[栃木県足利市・葉鹿地区]
足利市では、床上・床下浸水が合わせて約160件確認されており、特に葉鹿地区で大きな被害が発生していました。現地を訪れた日は、気温が39度に達する厳しい暑さの中、地域住民の皆さんやボランティアの方々が、住宅の片付けや復旧作業を進めていました。
道路沿いには、片付けによって出された家財などが並び、浸水した車のドアや窓を開けて車内を乾燥させている様子も見られました。


地域の方に当時の状況を伺うと、以前から一部では浸水することがあり、雨が降る際には車を移動させるなどの対策をしていた場所もあったそうです。
しかし今回は、短時間の集中豪雨に加え、急激に水量が増加したことで、用水路などから水があふれ、車を避難させる時間がなかったとのことでした。夜から未明にかけての出来事だったため、所有する車がすべて浸水してしまった方もいました。
足利市社会福祉協議会様への聞き取りでは、現地で確認した範囲でも、葉鹿地区を中心に40~50台ほどの車が被災しているとみられています。

自動車保険のレンタカー特約を利用している方がいる一方で、特約がなく、すでに車を使えない状態になっている方、知人や勤務先から一時的に車を借りるなどの対策をされている方もいらっしゃいました。
現時点では車の相談が表面化していなくても、今後、レンタカーや借りている車の返却時期を迎えることで、ニーズが増える可能性があると感じました。
[群馬県桐生市]
桐生市では、床上浸水15件、床下浸水13件が確認されました。
足利市と比較すると住宅被害の件数は少ないものの、桐生市社会福祉協議会様からは、
「災害ボランティアセンターで使用できる軽トラックが1台しかなく、活動に使用する車両が不足している」との相談がありました。
また、被災された方の中に、車がなく困っている方がいるとの情報も寄せられていたため、協会からは、被災された方への車の貸し出し支援や、災害ボランティアセンターで使用する軽トラックの支援について説明をさせていただき、軽トラックの支援の調整に入ることになりました。
[群馬県太田市]
太田市では、床上浸水81件、床下浸水232件が確認されていました。
被害は一つの地区に集中しているのではなく、市内広範囲で発生しており、被害の全体像が見えにくい状況でした。

太田市社会福祉協議会様では、7月23日から災害ボランティアセンターを開設していましたが、開設直後だったこともあり、被災者からの相談やボランティアの参加は、まだ多くない状況でした。
一方で、今後、片付けのニーズが増えることで、軽トラックが不足する可能性があるとのお話しを伺いました。
被害が比較的大きかった成塚町を訪問し、お話を伺った方の住宅は、基礎が高かったため床下浸水で済んだものの、所有する車3台が被災していました。
「3台のうち2台は保険の代車特約を利用できるものの、残る1台には特約がなく、今後の移動に困っている」と話されていて、近くの住宅でも、車2台が被災し、代車もないとみられる状況がありました。
また、市営住宅の駐車場には浸水して動かなくなったと思われる車が10~20台ほど並び、「レッカーの依頼も集中しており、依頼をしてもすぐには引き取りに来てもらえない」との声も聞かれました。
今回の現地調査では、住宅の浸水被害だけでなく、多くの車が被災している状況が確認されました。
被災直後は住宅の片付けや生活環境の立て直しなどのため、車の困りごとがすぐには相談につながらないこともありますが、今後、時間の経過とともに、通勤、通院、買い物などの移動手段に関する相談が増えていく可能性があります。
足利市、桐生市、太田市の社会福祉協議会からは、災害ボランティアセンターで使用する軽トラックの貸し出しについても要望が寄せられています。
(足利市社協様には、現地調査の際、既に1台の軽トラックを貸し出ししています)

協会では、今回の現地調査結果を踏まえ、車の支援ニーズを確認することができたため、被災された方への車の無償貸し出しと、復旧活動に必要な貨物車両の支援を開始することを決定しました。
支援の申し込み受付、並びに詳細は準備が整い次第ご案内させていただきます。
栃木県・群馬県での支援の準備を行うにあたり、拠点で活動いただける人材を確保しなければなりません。拠点の場所は調整中のため未定ではありますが、足利・桐生・太田近郊の方々で現地スタッフとして協力できそうな方はぜひ「災害対応人材BANK」へご登録お願いします。(全国各地で災害が起こっておりますので、足利・桐生・太田以外の地域の方もぜひご登録お願いします)
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本調査は日本財団様の「災害発生前後の支援活動に関する助成」のご支援により実施することができています。この場を借りて深く御礼申し上げます。
【現地調査被害概要まとめ】
・栃木県足利市
床上・床下浸水:約160件
被害が特に大きかった葉鹿地区:約80世帯
葉鹿地区で被災したとみられる車:現地で確認した範囲で約40~50台
足利市社会福祉協議会から要望のあった軽トラック:5台
・群馬県桐生市
床上浸水:15件
床下浸水:13件
住宅の浸水被害:計28件
桐生市社会福祉協議会から要望のあった軽トラック:2台
・群馬県太田市
床上浸水:81件
床下浸水:232件
住宅の浸水被害:計313件
成塚町の市営住宅駐車場で確認した被災車両:約10~20台
太田市社会福祉協議会から要望のあった軽トラック:3台
※各数値は、現地調査時点における自治体・社会福祉協議会への聞き取りや、現地で確認した 内容に基づいています。
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