6月6日、愛知県公共交通協議会(事務局:愛知県都市・交通局交通対策課)主催で行われた「公共交通会議」にて、約40分ほどお時間いただき、県内市町村の交通を担当する皆様へ「許可登録が不要な運送」の事例としてコミュニティ・カーシェアリングを紹介させていただきました。


愛知県内では、豊田市の2つの地域でコミュニティ・カーシェアリングが導入されました。それらの実例を紹介しながら取り組みの特徴や自治体と行っている連携事例等をご紹介させていただきました。
また、私どものお話の後に運輸支局の職員の方からも昨年ガイドラインで新たに示された「許可登録が不要な運送」に関する説明も行われました。
コミュニティ・カーシェアリングは、地域づくりを目的とした地域の助け合い活動ではありますが、結果的に公共交通を補足するような役割を地域で果たしています。
例えば、バスで往復行き来することが難しい地域などでは、片道を住民が迎えに行くことで外出がしやすくなり、バスも利用しやすくなります。住民らで外出支援を行う場合、ボランティアでお手伝いしているため、負荷の大きなお手伝いができません。そのため、基本的には公共交通を使用いただくことを前提として、その補足として片道だけお手伝いする程度の活動がちょうどよいのです。
公共交通だけで地域の足を確保することは、もはや限界がきているように思います。各自治体の交通政策が地域住民との連携を盛込んでいくことが今後ますます重要になることから、国土交通省からも新たなガイドラインが示されたのでしょう。
自治体と地域住民が連携して暮らしやすい地域を作る一つの形こそががコミュニティ・カーシェアリングなのです。地域との連携を模索する自治体と課題解決に向き合う地域のお役に立てるようこれからもしっかり取り組んでまいります。
県内の自治体職員の皆様にコミュニティ・カーシェアリングという選択肢を知っていただく機会を作ってくださった事務局の愛知県庁様に心よりお礼申し上げます。本件は、石巻にも視察にお越しいただいたことのある愛知県議会議員の加藤貴志様が担当課へ情報提供いただいたことがきっかけとなりました。加藤様にも心よりお礼申し上げます。
◆コミュニティ・カーシェアリングのすすめ(自治体向け解説動画)
◆コミュニティ・カーシェアリングの講演(研修)に依頼に関して詳しくはこちらをご参照ください。(自治体は内閣府地域活性化伝道師の制度をご利用いただけます)
https://www.japan-csa.org/contact/inspection.php
◆スタッフ募集
コミュニティ・カーシェアリングを地域に届けるコーディネーター職を募集中です。
https://www.japan-csa.org/blog/archives/6699