
2025年10月、伊豆諸島・八丈島は台風22号・23号の連続直撃により甚大な被害を
受けました。
人的被害こそなかったものの、土石流や暴風による建物被害は700棟以上。
さらに、大規模停電や断水が長期間続き、生活インフラは深刻な影響を受け
2か月経った現在も復旧作業は続いています。
そんな中、八丈島へボランティアに通う方(Tさん)から、協会に現地の窮状を知らせる
連絡が入りました。
倒木の伐採・運搬、被災家屋からの建材や家財の搬出などで貨物車が不可欠である
にも関わらず、災害ボランティアセンターが確保できているのは島民の方が提供して
くださった数台のみ。
現場は明らかに車両不足で、作業が思うように進まない状況とのことでした。
時を同じくして、既に現地で活動を開始していた「ボランティアチーム援人」さん
(https://vtengine.net/)からも同様の相談が寄せられました。
そこで協会では、熊本と石川で活用中の車両を3台確保し、八丈島へ届けるために
連絡をいただいた皆さんと共に動きはじめました。
本州内での運搬は、ボランティアチーム援人の皆さんが引き受けてくださり、
海運の調整はTさんが担当、さらに八丈町社会福祉協議会さんには海運費用をご負担
いただきました。
関係者それぞれが協力しあい、運搬ルートが結ばれました。
(熊本・七尾からの長距離運搬、本当に助かりました。ありがとうございました!)

フェリーターミナルのある芝浦までは順調に運べたものの、八丈島へ車両を運ぶ手段は
船便に限られ、週3便のみ。
海が荒れれば欠航となり、1回に運べる台数もわずかです。
「島への到着は年明けかもしれない」という状況のなかでも調整を重ね、12月13日までに
3台を無事に届けることができました。

まずは先陣を切って、ダイハツ様提供のグランマックスが八丈島に到着。

続いてNEWSの小山慶一郎様提供の「慶トラ」(スズキ キャリイ)が到着。

最後に大阪の個人の方から提供いただいたハイゼットが到着しました。

すべての車両を無事に島へ届けることができ、まずは安堵しています。
運搬にご協力くださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
八丈島に先着したトラック達は港到着後、その日のうちに現場へ出動。
屋根が飛ばされ雨が入り込み、家財の大半が廃棄となり、今後解体予定となる
お宅からの荷物搬出作業で活用されました。


現地からは早速こんな声が届いています。
「現場の車はマニュアル車が多く、運転できる人が限られる中で、
お借りした車がAT車でフットワークの良さにボランティアの皆さんも感激していました。
支援完了まで、いただいたご縁を大切に活動します。」
「台風の影響で濡れた家財や、倒木などを運ぶのに、とても役立ちます!ほんとに、ありがとうございます!」
「離島で、人手や機材がすぐに調達できないもどかしさもある中、海を超えてこの3台のトラックたちが加わってくれたことで支援活動に大きな推進力が生まれました。これからより早い復旧・復興に向けて大活躍してもらいます!ご提供いただき本当にありがとうございます!」
こうした声からも、支援車両が現場の力に繋がっていることが伝わってきます。
日本カーシェアリング協会では、現在も石川・鹿児島・熊本・静岡・宮城など各地で災害対応を続けています。
これからも「災害時に車で困らない仕組みづくり」を進めながら、被災された地域の力になれるよう 活動してまいりますので、応援よろしくお願いします。
【ご協力のお願い】

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