活動レポート
REPORT

【福井豪雨 調査報告】坂井市などで車の浸水被害を確認、支援の準備開始―支援のための車と活動資金が不足

2026.09.05

9月2日、福井県で発生した大雨を受け、車の被害状況と支援ニーズを確認するため、現地調査と関係機関との調整を行いました。

今回訪問したのは、平時から連携している地元の自動車関連団体、福井県庁、坂井市役所です。あわせて、坂井市と福井市北部の被災地域を回りました。

関係機関からの聞き取りでは、坂井市を中心に、福井市北部などでも車の浸水被害が発生しているとの情報が寄せられました。

この地域では、通勤や通院、買い物など、日々の暮らしに車が欠かせません。車を失うことは、生活そのものに大きな支障を及ぼします。



坂井市丸岡地区で浸水した多くの車を確認


福井市北部でも浸水していた様子がうかがえましたが、特に坂井市の丸岡地区では、大きな浸水被害が確認されました。

浸水した自宅や事務所の片づけを行っている方々が多く、ドアやボンネットを開け、車内やエンジンルームに入った水を乾かしていると思われる車を数多く見かけました。レッカーで運ばれる車も確認しました。

車を乾かしている様子
車を乾かしている様子
レッカーで運ばれている車

片づけをされていた方にお話を伺うと、

「車が3台とも被災して……。お隣も、その隣も、裏も、みんな床上浸水していて、車も被災しているよ」

と、当時の状況を丁寧に教えてくださいました。

当時の様子を教えてくださっている様子
発災当日の丸岡地区の様子。ピーク時よりも水位が下がった状態とのことでした。
お話を伺った方の浸水した車の様子

県が事前に市町の状況を確認


福井県庁には以前、当協会の事業をご説明したご縁もあり、今回の訪問について事前にご連絡していました。訪問すると、既に被害のあった市町への聞き取りを行い、支援が必要と考えられる地域を整理してくださっていました。

また、公用車が不足している自治体があることも分かりました。そこで、当協会の「災害時返却カーリース自治体プラン」で車を利用している自治体に返却を相談し、被災自治体へ車を届けるための手配を早速始めました。



坂井市には既に車の相談が


福井県へ車で向かう途中、坂井市役所からご連絡をいただきました。

「今日、これから福井県内に入りますので、後ほど伺います」

そのような流れで坂井市役所を訪問し、今後の支援について協議しました。

坂井市には、既に車に関する相談が寄せられているとのことでした。

相談者の中には車両保険に加入しておらず、すぐに次の車を購入したり、レンタカーを借りたりすることが難しく、移動手段を確保できずに困っている方がいらっしゃることを伺いました。

そういった相談も直接受けていらっしゃる市の皆様も車の支援が必要だと認識されており、貸出拠点の候補や運営体制について具体的な調整を開始することになりました。


福井県で支援に向けた準備を開始します


私たちは、現地の状況と関係機関からの聞き取りを踏まえ、福井県でも車の支援が必要だと判断しました。

被災された方へ車を無償で貸し出す「災害サポート・レンタカー」の実施に向けて、準備を開始します。

まずは坂井市を中心に、福井市北部など周辺地域の方々も利用できる貸出体制を整えていく予定です。貸出場所や申込方法、支援期間などの詳細が決まりましたら、改めてお知らせします。


しかし、支援に必要な車と活動資金が足りません


支援の必要性は確認できました。地元の皆様との調整も始まりました。

しかし、肝心の貸し出す車がありません。

現在、当協会は鹿児島、熊本、千葉、栃木、石川・富山など、各地で同時に災害支援を行っています。これまで保有していた車は、ほとんど各地へ送り出しました。

福井へすぐに持ち込める車は、現時点ではごくわずかです。災害時返却カーリースで利用いただいている車を返却いただき、点検や手続きを行ったうえで福井へ移す調整も進めていますが、それだけでは十分ではありません。

また、車を集めるだけでも支援は始められません。寄付いただいた車を被災地へ運び、安全に貸し出すための点検や整備、車検、保険、名義変更、そして貸出拠点の運営などに、多くの費用が必要です。また、修理代や車検代を確保できれば支援用の車を増やすことも可能となります。

度重なる災害への対応で、活動資金も厳しい状況にあります。資金がなければ、寄付いただける車があっても、被災された方へ届けることができません。

このままでは、支援の準備が整っても、必要としている方々へ十分な台数の車を届けることができません。

一人でも多くの方へ車を届けるために、車の寄付と活動資金へのご支援を、どうかお願いいたします。周りへの呼びかけなどもご協力いただけると大変助かります。私たちももちろん全力で対策のための行動を行います。


【ご協力の募集】

① 車の寄付

車種問わず、被災地で活用できる車を募集しています。

また、車検切れや故障などでそのまま活用することが難しい車も、「リサイクル寄付」として活動資金に変え、被災地支援に役立てることができます。
【車の寄付】
https://www.japan-csa.org/benefaction/car.php

② 活動資金のご支援(クラウドファンディング・Yahoo!ネット募金)

車を被災地へ届け、点検・整備し、貸し出しを続けていくためには、車両の運搬費や整備費、拠点運営費など多くの費用が必要です。
また、資金があれば車検を通したり、修理をして使える車を増やすことが可能となります。

現在、災害時の対応と備えを支えていただくためのクラウドファンディングを実施しています。また、石川・福井豪雨のためのYahoo!ネット募金の募集も開始しました。

車を寄付することが難しい方も、ぜひ活動資金へ寄付を通じて力を貸していただけるとうれしいです。
【クラウドファンディング】
https://readyfor.jp/projects/japan-csa2026

【Yahoo!ネット募金】
https://donation.yahoo.co.jp/detail/4432028


一台でも多くの車を、支援を必要としている方へ届けるために。

皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。

*本調査は日本財団の助成を受けて実施しました。ご協力に感謝申し上げます。



③スタッフ・ボランティア募集

●スタッフ募集

各地の災害対応に従事いただける方を募集しています。詳しくはお問い合わせください。

●災害対応人材BANK

近隣の地域で災害が発生し支援拠点を設置する際、現地での貸し出し業務にご協力いただける方を募集しています。

今回は特に、熊本地震、千葉豪雨、石川・富山豪雨、福井豪雨の被災地近郊で活動できる方を募集しています。

▷災害対応人材BANKについて
https://www.japan-csa.org/blog/archives/3620


●架け橋ドライバー

寄付車両を支援現場へ運ぶ「架け橋ドライバー」を募集しています。

▷架け橋ドライバーについて
https://www.japan-csa.org/staff/volunteer.php


●15周年特別企画 「感謝と備えの3カ月チャレンジ」~あなたも、備えの仲間に~展開中!