8月25日、毎年恒例で行っている石巻市内カーシェア会の交流会「第4回大おちゃっこ会」を開催しました。
今年は市内の会員さん25名のほか、石巻市を飛び越えて登米市石越地区のカーシェア会(松の実フレンド)にも参加の声掛けをし、3名の会員さんが参加で、計28名。
今回が初参加で少々緊張気味、というお顔もあれば、
「あら、いつもどうも~」とすっかり顔なじみになってる方も。
回を重ねるごとに後者の割合が増えています。

また、日頃ご支援いただいているスポンサー企業もご招待し、その中から「宮城エキスプレス株式会社」様、「東北電子工業株式会社」様、「株式会社NTTデータ・ウィズ」様が駆けつけてくださいました。
それぞれのご挨拶では
「定年退職後のやりがいとしてCS会のことを社員に話している」
「最近街中でカーシェア会の車をよく見かけるようになって、皆さんが元気に活動されている様子が感じられて嬉しい」
「今回が初参加なので交流を楽しみにしている」
などの嬉しいお言葉をいただきました。



(写真左から)宮城エキスプレス株式会社様、東北電子工業株式会社様、株式会社NTTデータ・ウィズ様
そして、今回は前半部分に講話の時間を設け、石巻市社会福祉協議会の生活支援コーディネーターの方を講師としてお招きしました。
講話のテーマは「ボランティア」「ささえあい」について。
ボランティアに対する考え方や取り組み方は人それぞれであり、無理なく続けていくために大切なことは何か。
ささえあいで工夫できることはどんなことがあるか。
考えると難しくとらえがちになってしまうけれど、実は身近なところでやっている小さなお手伝いや思いやりの積み重ねなのだ、というお話に皆さん深くうなずいていました。


後半はグループトークを2回実施。
テーマを分けてA~Cの3つのグループに分かれ、スポンサー企業さんや社協さんも輪に入り、ざっくばらんに意見交換です。
まず1回目。
Aグループは「担い手探しの方法」について。
担い手発掘の成功事例がある会ではその話を共有したり、ボランティアドライバーの体験談を紹介したりしました。
スポンサー企業の従業員さんが、カーシェア会のPC操作のお手伝いをしているという事例も!
Bグループのテーマは「ボランティアとしてどこまでやるか」について。
災害時と平時のボランティア活動の違いや、ボランティアをやるときの責任について、具体例を出しながら
「利用者としてはこう思っている、一方でお手伝いする側としてはこう思っている」と、興味深い話がたくさんできました。
Cグループでは「お金」について。
ツアー時の預り金額をどう決めているか、とか、カーシェア会への支援はスポンサー企業にとってどんなメリットがあるの?とか、運営に欠かせない「お金」の話に真剣に耳を傾けていました。

次に2回目。グループをAとBの2つに分け直して、深掘りトークです。
Aグループでは「活動中の工夫」について。
予約管理の工夫、利用の断り方、活動中のトラブル対処法と実例、などの話をしました。
トラブル対処法の話の時には、NTTデータ・ウィズ様がクレーム処理のコツをアドバイスしてくださる場面も。一同「なるほど~」と!
NTTデータ・ウィズ様がのちの感想で「自社の業務で日々行っていることが役に立って嬉しい」とおっしゃっていました。
Bグループでは引き続き「ボランティア」について。
カーシェア会以外でボランティアをやっているか聞いてみると、町内会の役員・地域食堂のお手伝い・児童の登下校見守りなど、やっていると答えた方が数名。ボランティア活動をすることで外との繋がりをつくっているそうです。
また、何かに所属してやることでなくとも、おすそ分けをしたり、隣の人が困っているのを助けるのもボランティアと思えば少しハードルが下がるよね、という話も出ました。
ちょうどそのときに、メモをとろうとした利用者さんの隣にいた方が、バインダーを下敷き代わりにすっと差しだす場面がありました。差し出された本人が「これこそ小さなボランティアだね」と感激!


最後に、集合写真を撮って解散。いい笑顔ですね♪

この大おちゃっこ会から、課題解決のヒントが得られたり新たな交流が生まれたりしてくれたら幸いです。
今後もカーシェア会の皆さんが主体的に楽しく活動できるよう、協会スタッフも応援してまいります。
※大おちゃっこ会は令和7年度みやぎ地域復興支援助成金の支援を受けて実施しました。
*コミュニティ・カーシェアリングについて詳しくはこちらをご覧ください。