7月29日、能登支援で輪島・珠洲・能登拠点延長応援のオンラインイベントを昼・夜の2回に分けて開催しました。
昼の部では、輪島河井拠点で当協会の車の貸出し支援にご協力頂いているまちづくり輪島の竹中さんにご出演いただきました。

竹中さんは1月1日の地震ではご自宅と自家用車1台を被災され、4ヵ月避難所生活を、9月の豪雨ではやっと入居できた仮設住宅が床上浸水の被害で1年間で二度、半年以上の避難所生活を経験されました。
現状の輪島市の様子をお話しいただくと、火災に遭った朝市は近くのスーパーで出張朝市をやる方も出て来ている。輪島塗についても工房が無くなった職人の方々の為に県や市が仮設工房を作り、伝統文化の継続に向けて少しずつではあるが活気を取り戻しつつある。
また、貸出し対応の状況では
「まだまだ荷物が運びきれていない」
「解体が進んでいない」
「公費解体も輪島市内中心部が落ち着き、郊外の解体が始まっているのでようやく荷物の運び出しできる」
「出した荷物を仮設住宅にはすべて持って行けず、各親戚の家へ小分けにして預けていざ引っ越しになったら回収して行かなければならない」という声を利用者さんからいただくそうです。
ものを運ぶのに車は必要になってきますし、地域によって公共線も無いので、近くで貸出し拠点が無くなってしまうと奥能登では軽トラックのレンタカーができるところが無く、とても不便になるので拠点の継続をしてほしいとおっしゃっていました。
夜の部では、七尾拠点の薮田さん・後藤さんにご出演してもらい、被災体験をお話いただきました。

薮田さんは能登地震後すぐの1月から、後藤さんは同年9月から当協会の七尾拠点にて拠点のスタッフとして働いて頂いております。
実際利用者さんのお声を聞いた中で
「輪島、能登、珠洲拠点で軽トラックの貸出しが無くなってしまうと復興が止まってしまう。」
「被災から“やっと„自立に向けてやっぱり片づけをしないと。という方も最近は多い」
「まだまだ復旧復興の為には軽トラックの無償貸出は必要との声を頂いている」
実際七尾拠点含む4拠点共にお盆前まで貸出し予約が埋まっており、石川県で進む公費解体に伴う片づけ需要の高さや、利用者から頂く支援延長の声を代弁してもらいました。
出演頂いた3名のお話について、なかなか直接は聞きづらいお話ではございましたが、あらためてお話いただき、本当に感謝です。ありがとうございました。
竹中さんよりまだ以前のくらしのようには戻っていませんが少しずつではありますが戻りつつ、変化も生まれております。
改修中の輪島キリコ(キリコ灯篭)会館も復旧後は、復興の希望の明かりとして盛大にもりあげていきたいと思いますので、ぜひ能登に足を運んで頂きたいとのことでした。
今回のイベントでは、現地とオンラインでつなぎながら、能登の今を少しでも多くの方に知っていただき、支援継続の必要性をお届けできたと感じます。
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

一時的ではございますが8月11日までに220万という目標に向けて
引き続き支援を継続できるよう、クラウドファンディングを実施しております!
今回被災された方々へ少しでも長く手を差し伸べたいと思いますので
ぜひ皆さまのご協力を宜しくお願いします!
★クラウドファンディング概要★
「車がないと何もできない」災害時に無償で車が借りられる支援を全国に」
期間:7月10日 ~ 10月8日 23:00 (90日間)
目標金額:600万
資金使途:災害時の無償貸出し支援の財源確保、災害の備えの仕組みづくりのための活動費、
迅速に車を届けるための支部の設置・運営費用の一部