
今年に入ってから、ほとんど石巻にいない。
能登や九州、東京、関西と、あちこち動き回ってきた。
でも珍しく、今週は石巻にいることができた。
3月11日のこの日に、ここにいる。
今日は朝から、災害が起きたときにどう動くかということを詰めていた。
2時過ぎ頃にスタッフとの打合せもひと段落し、海に向かった。
防潮堤を登りきると、いつもの海が見えた。
過去一、キラキラしているように見えた。
そんな海を、私と同じように防潮堤に登ってきた人たちが、等間隔で囲んでいた。
たちまちサイレンが鳴り響いた。
鳴りやんだあともしばらく、海を眺めていた。
「あれ!こんなところで」
防潮堤を降りたところで声をかけられた。
仮設住宅団地でコミュニティ・カーシェアをやってくれていた自治会長さんだった。
一気に、あの頃の感覚に戻った。
そのまま、最近あまり来なくなっていた渡波の町を、
事務所に戻る途中で回り道しながら車を走らせた。
町を眺めながら、いろいろなことが思い出された。
今年から、本格的に大規模災害への体制づくりに取り組む。
先日、記者会見まで開いて、その覚悟を発表した。
今日、地元の新聞社がそのことを大きく取り上げてくれていた。
https://kahoku.news/articles/20260311khn000008.html
もう後には引けない、いや引くつもりはない。
あとは前に進むだけだ。
キラキラした海が、背中を押してくれた。
よし、やるか。
令和8年3月11日
一般社団法人日本カーシェアリング協会
代表理事 吉澤武彦