活動レポート
REPORT

愛知県で80箇所以上の貸出拠点候補地をリスト化、災害時の支援体制が前進!

2024.11.26

今年5月に災害時の連携協定を締結した愛知県で、災害の備えを進める大切なアクションがありました。


愛知県は9月、県内の市町村を対象に、災害時の車両貸出拠点として使用可能な候補地の調査を実施しました。
その結果、54自治体中53自治体から回答があり、80箇所以上の施設が候補地としてリスト化されました。


私たちが災害現場で最初に行うのが、車の貸出を行う拠点の調整です。
この拠点が決まらなければ、車両を集結させたり、対応人員を確保することをスムーズに進めることができません。


しかし、拠点の調整が難航し支援が遅れることが多々あります。
廃棄物集積場や自衛隊基地や給水所など、災害時には多くの場所を必要とするからです。
能登の対応でも拠点設置に時間を要した地域があったのは場所の確保が難航したからでした。


そんな中こうしてリスト化していただけたことは大きな時短になります。
もちろん災害発生時には、先述のような状況となるため、その施設を使用できない場合もあります。
しかし候補地があれば、使用できない場合も迅速にわかるため、次の手を早く打つことが可能になります。


こうした対応をとっていただいたのは愛知県が全国で初めてです。
今後、他の都道府県にも同様の備えが広がれば、全国的な災害支援体制の迅速化につながります。


愛知県は、県内自治体の災害担当者が集まる会合や防災訓練等で本支援活動を紹介いただくなど、積極的に車被災への備えを進める姿勢を持っていただき大変頼もしいです。


災害に対して更なる備えを講じることができればと思いますので、今後ともよろしくお願いします!


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9月の愛知県議会一般質問で阿部洋祐議員(なんと石巻出身)が当協会との連携について質問し、防災安全局長から本件にも触れながら回答されていました。よろしければご覧ください。


https://gikai-tyukei.pref.aichi.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=889

質問:12:49~回答:31:39~