活動レポート
REPORT

3年

2014.03.11

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【日本カーシェリング協会メールニュースvol.9】2014年3月11日
              ◆3年◆
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14時15分頃、石巻市渡波の幸町の海に向かいました。
1年目を迎えた時、自分なりに震災と向き合おうと思い、
向き合ったのが幸町の海だったのです。
その時から、この日のこの時間は一人でここで祈る事に
なりました。
今日は、地元スタッフは全員休ませました。
静かに想いを馳せる日だからです。
聞いてみると親戚で集まったり、自分が被災した場所に行ったり
慰霊祭に足を運んだり、それぞれの過ごし方をされるようです。
ただ今日は平日のため、役所もやってるし、飲食店もやってるし、
建設工事も行われていました。
海に着くと、100°位に反り返ったままの鉄の手すりと、
前はなかった新しく建設された工場、続いている護岸工事
が目に入ってきました。
ゆっくりと防潮堤の石段を登っていき
昨年、一昨年と同じように海と向き合い
14時46分
サイレンが鳴ると同時に目を閉じ、
サイレンが鳴りやむと静かに目を開けました。
目を開けるとすぐに工事が音を立てて再開しました。
海を後にし、事務所に戻ると、祈りを終えたスタッフの
一人が自主的に出勤し、仕事をしていました。
私達も、前を向いて新しい一歩を踏み出します。
**  **
今月完成予定のOPEN JAPANの報告書の原稿を紹介します。
今までこのメールニュースでご報告している内容と重複する
部分もありますが、一番新しい私達の紹介文として、ご報告
させていただきます。
(ここから)
車を被災された方々を対象に仮設住宅などで車の共同利用
(カーシェアリング)の取り組みを2011年4月に車集めから
活動を始め、全国から寄せられた約65台の中古車を今も
継続して活用しています。
前回の報告から1年。この間も目いっぱい活動してまいりました。
<EV(電気自動車)カーシェアリング>
昨年の夏に三菱自動車工業(株)より電気自動車i-MiEVを
6台無償貸与を受け、仮設住宅に充電設備を設置。自治会
管理によるEVカーシェアリングが2013年8月より始まりました。
住民有志による送迎活動、電気を取り出す機能を活用した
防災訓練、また自治会の催しの電源としても活用されました。
【EVカーシェアのカタチ】
https://www.japan-csa.org/blog/report/activity/2013/09/29/394/
【防災訓練にて】
https://www.japan-csa.org/blog/report/activity/2013/10/06/400/
更にEVを設置している5つの仮設自治会担当者が月2回
集まり情報交換を行う『EVユーザー協議会』も結成。
『EVユーザー協議会』でEVに乗って温泉に行く企画『EV旅行』
も行われるようになり、コミュニティの輪が仮設の垣根を越えて、
広がりを作っていってます。
【EVユーザー協議会】
https://www.japan-csa.org/blog/report/activity/2013/12/22/439/
【EV旅行】
https://www.japan-csa.org/blog/report/activity/2014/01/22/454/
また、来年ピークを迎えるであろう災害公営住宅への引っ越し
を見据えて、仮設自治会が窓口になり、電気自動車軽トラ
(協力:三菱自動車工業(株))をカンパで貸し出す取り組みが
石巻仮設住宅自治連合推進会と共同で始まりました。
【電トラで仮設引っ越し】
http://blog-imgs-49.fc2.com/j/c/s/jcsa/20140214101753d92.jpg
現在、『太陽光パネルでEVを充電するシステム』の仮設住宅に
おけるデモを、メーカーと石巻市と共に協議を進め、持続
可能なモデル作りに向けて突き進んでおります。
<レンタカー事業>
2013年12月にレンタカーの事業免許を取得しました。
私達がカーシェアリング用として貸し出した車は役割を
終え返却される場合があります。返却された車はレンタカー
として県外から来られる方々等に有料で貸し出し、その
車検代などに充てるという私達にとって初めての収益事業
をスタートさせました。
私達は普段から共に連携している支援団体と提携し、
支援団体(もしろんOPEN JAPANの各プロジェクト含む)を
支援したり、共に活動した方はクラブメンバーとして半額で
レンタカーを利用できるようにしました。
共に活動している仲間を応援したいという気持ち、そして
「もう一度被災地へ来ていただきたい」という願いを込めて
こうした制度を導入しました。
【CLUB RO:LY提携支援団体】
https://www.japan-csa.org/blog/report/activity/2014/02/23/465/
http://blog-imgs-66.fc2.com/j/c/s/jcsa/20140306131155333.jpg
<これからのこと>
震災から3年を迎え、私達は意識を被災時から平時に
高める決意をしました。このプロジェクトの目的は
『石巻に社会の雛形を作る』という事です。ある種特殊な条件
でもある仮設住宅や災害公営住宅での取り組みだけでは、
他の地域でも転用できるような雛形にはなりえないのです。
ですから、これからは災害公営住宅での持続可能な
『コミュニティ・カーシェアリング』のモデル作りを
進めながら、再建された方、被災を免れた石巻の方々も
対象にした登録制のカーシェアリングに挑戦したいと
思っております。
今まで車を届けてカーシェアリングを行っていただき
ましたが、これからは、今ある車をカーシェアリング用
として登録し、安心して知人や友人、店舗の場合なら
お客さんとカーシェアリングできるような仕組みを
この石巻で作れたらと考えております。
この原稿を書いている前の週に、秩父の市民団体から要請が
あり石巻で活用している軽トラを雪災害に見舞われた秩父に
石巻の地元スタッフが届けて来ました。
石巻で展開している私達のカーシェアリングのスキームを
活用して市民の方々が除雪用に自由に軽トラを活用できる
ようにしたのです。
【秩父で除雪カーシェア】
https://www.japan-csa.org/blog/report/activity/2014/03/02/466/
石巻は全国から様々な支援をいただきました。今度はその
支援を元に石巻で作り上げたモデルを石巻の方々が全国へ
飛び出し、それを伝えていく。貢献する側になる事こそ、
復興だと考えております。そんな夢を石巻の方々とめざし
ながら、これからも一歩ずつ前に進みたいと思います。
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 ◆編集後記
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電気自動車(EV)を設置している5つの仮設住宅自治会が協力し合い、
EVから1日分の家庭用電源を取り出す装置『Power BOX』を手に
入れるためのチャリティが始まりました。
万が一の時にEVを活用した給電体制を、この1台のPower BOXから
始めたいと思っています。ご協力よろしくお願い致します。
【石巻のカーシェアリングを応援しよう!第4弾(災害に備えて編)】
https://readyfor.jp/projects/carsharing4
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 ◆ご協力のお願い
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【軽自動車・軽トラック募集】
被災地で活用させていただく車両を募集しています。
カーシェアリングはもちろん、引っ越しや、就業のための
貸し出し等様々な貢献活動に活用させていただきます。
【くるま募金のご案内】
最初にスムーズにカーシェアリングを実施して頂くために
初期経費(保険料、登録費用、運搬費用)を15万円/台(1口1,000円)
の寄付を集めて充てさせていただいております。
仮設住宅や在宅避難地域にお住まいの方々が少しでも快適に生活
できるよう、皆様ご協力のほどよろしくお願いいたします。なお、
車両を50口以上サポートいただける方は、車両にサポーター様の
お名前を入れさせていただきます。
※軽自動車の場合は100口集めております。
※一度使用した車を再提供する場合は120口(軽は80口)集めています。
くるま基金チラシダウンロード
http://www.japan-csa.org/くるま基金チラシ.pdf
◆『くるま募金』の支援方法
口座にお振込みいただいた後、メールにてお知らせください。
ゆうちょ銀行:記号14330 番号17947751
(店名 四三八 店番438 普通 1794775)
口座名:「一般社団法人日本カーシェアリング協会」
メールアドレス:car@japan-csa.org
(件名:くるま募金、本文:お名前・口数)
【賛助会員募集】
日本カーシェアリング協会では当協会の趣旨に賛同し、賛助会員
として当協会活動を支援してくださる個人や団体の賛助会員を
募集しております。
詳しくはコチラをご参照下さい。
http://www.japan-csa.org/03.html
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登録:件名に「メールニュース購読希望」と明記し、お名前・配信を希
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◆◇発行元◆◇
一般社団法人日本カーシェアリング協会
〒 986-0005
石巻市大瓜字鷲の巣45-1仮設大瓜団地集会所内
TEL/FAX 0225-22-1453
E-mail:mail@japan-csa.org
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