活動レポート
REPORT

【メールニュースvol.77】 ◆ 武雄の生産者の言葉 ◆

2021.11.15
<主なTopic>  
・武雄の生産者の言葉  
・災害支援の状況報告  
・災害時返却カーリース熱海・武雄・久留米で募集開始  
・石巻専修大生との『観光ナビ』  
・アドバンスクラブ様と協定締結  
・安全運転講習開催  
・車の寄付絶賛募集中  
・災害支援事業のスタッフ募集  
・メディア掲載  
・編集後記
 ◆武雄の生産者の言葉
8月の豪雨から約3カ月が経ちました。
報道では被災地のことが取り上げられることは
ほとんどなくなりましたが被災された方々は、
現実と向き合いながらなんとか前を向いて
一歩ずつ再建に向けて進んでいる状況です。

おそらくなかなか想像できないのではないでしょうか?

私たちがふるさと納税で応援していた全ての武雄の
事業者さんが被災し出荷できない状況になったことは
前回のメールニュースにてお伝えしました。

みなさん、それぞれ再建に向けて取り組まれ
洋菓子店のデタントさん以外は出荷対応できることに
なりました。

そんな中、へちまや群生舎さんと相原農産さんに
今の状況やお気持ちをお話しいただいた動画が
できましたのでご紹介いたします。

その動画の中で、「前を向いて進めていることを
知っていただくだけでも励まされる」と相原農産の
相原さんはおっしゃいました。
へちまや群生舎の相良良子さんは、明るく語りながらも
「がんばっていきたい」という言葉がでた時、
おもわず感情が溢れる場面がありました。

災害から3カ月たった今、改めて現地の生産者さんの声に
耳を傾けていただき、その気持ちに触れていただければ
と思います。

以下のリンクから動画を確認いただけます。

相原農産(相原さん)
https://www.facebook.com/372214702814877/videos/1490804364638566

へちまや群生舎(相良さんご夫婦)
https://www.facebook.com/japancsa/videos/422552532794504
※へちま水を抽出している様子もご紹介いただきました。

私たちが提供するふるさと納税の返礼品は、今回動画で
紹介する相原農産さんとへちまや群生舎さん以外にも、
佐賀の地酒とお米、パクチーがあります。それぞれの
様子をfacebookの投稿では紹介させていただきました。

馬渡商店(日本酒)
https://www.facebook.com/japancsa/posts/4418050091564631

江口農園(お米、パクチー)
https://www.facebook.com/japancsa/posts/4412614592108181


いずれもこだわりがあり、質が高く魅力的なものばかりです。
新たに毎月新鮮な商品をお届けする定期便メニューもできました。

今年のふるさと納税をまだ決めていない方は、
被災した武雄の事業者さんのものをお選びいただき
みなさんの努力の結晶を手に取り、実感して
いただければと思います。

【お申し込みはこちら】
https://www.furusato-tax.jp/gcf/1372



<佐賀県ふるさと納税による応援について>

私たちは佐賀県の協力の元、ふるさと納税の
仕組みを使って、被災事業者さんを応援しながら、
災害支援活動のための資金調達を行っています。

佐賀県に寄付いただいた9割が当協会が行う
取組の活動費とお選びいただいた事業者さんの
商品購入に充てられます。

12月31日までのふるさと納税版クラウドファンディング
に挑戦しておりますので、応援よろしくお願いします。

*こちらから応援いただけます*
【自然災害の被災地で生活の足となる車を届けたい!】
https://www.furusato-tax.jp/gcf/1372

仕組みについてより詳しく知りたい方は
こちらのページにある動画等をご参照ください
https://www.japan-csa.org/benefaction/furusato.php
 ◆災害支援の状況報告
今、熱海・武雄・久留米の拠点で支援活動を続けています。

*令和3年7月豪雨支援(熱海)

12台の車を活用しこれまで83件の貸出を行いました。
当初9月末で無料貸し出し支援を終了する予定でした。
しかし、被災された方々は月2回しか自宅に戻れる
機会がない状況が続いていて片付けがなかなか進まず、
11月以降の軽トラックの予約の相談がありました。
状況を考慮して11月末まで無料貸出期間を延長しました。

*令和3年8月豪雨支援(武雄・久留米)

度重なる被災を経験した武雄と久留米で支援活動を
続けています。
様々な支援を受けて両拠点で71台の車を活用し、
のべ98件の貸出をこれまで行ってまいりました。

7月にモビリティ・レジリエンス・アライアンスを発足し
協定を締結させていただいた各社様が迅速に支援に
ご協力いただきました。

オートバックスセブン様は5台の車を寄付いただき
それに加えて昨年人吉で活用した車を久留米まで
運搬いただいたり現地店舗でのメンテナンス支援を
おこなってくださり今も活動を支え続けていただいています。
https://www.facebook.com/japancsa/posts/4277420172294291

エーモン工業様は、10台の車を寄付いただきました。
車を送り出す時に社員の皆さんが心を込めて洗車いただき
その様子に感動しました。
https://www.facebook.com/japancsa/posts/4281032078599767

ルート産業様はエンジンオイルを、日本ミシュランタイヤ様
はタイヤを提供いただきました。
https://www.facebook.com/japancsa/posts/4371195789583395

他にも令和元年の佐賀豪雨の際に引き続き日本自動車販売協会
連合会佐賀県支部様、佐賀県軽自動車協会様が県内の
自動車販売会社に呼び掛けていただき、賛同いただいた5社から
7台の車を提供いただきました。
https://www.facebook.com/japancsa/posts/4362585130444461

九州では11月末まで無料貸し出し支援を続ける予定です。

**

お陰様で、各現場ではたくさんのありがとうの言葉を
いただいています。

「災害後、自宅が立ち入り禁止区域になり車がつかえなく
 なりました。今回は大変助かりました」(熱海)

「2年前より水位があり、今回は2台とも廃車になってしまい
 困っていましたが、利用させてもらい大変助かりました」(武雄)

「軽トラックをお借りして家の片付けができ、大変助かりました」(久留米)

別の機会にいただいたありがとうの言葉を改めて
ご紹介させて頂きますね。


<Tポイントで寄付できるYahoo基金、募集しています>
1ポイント=1円でTポイントで支援活動を応援いただけます。
応援よろしくお願いします。
https://donation.yahoo.co.jp/detail/4432008
 ◆災害時返却カーリース熱海・武雄・久留米で募集開始
現在も無償貸出支援を続けている熱海、武雄、久留米の
3拠点ですが、少しずつ車を返却される方がでてきました。
そこで、いつ起こるか分からない自然災害に備えるため、
返却された車を活用して各地で災害時返却カーリースの
貸出を開始(武雄は再開)することにしました。

災害時返却カーリースは、普段は月11,000円
(車検・税金込み)というお得な値段で車を借りれますが、
災害時はお車を返却して頂く約束が付いている協会独自の
カーリースサービスです。

実際今回の8月豪雨では、佐賀県・福岡県で災害時返却
カーリースを借りていただいた方に車を返却してもらい、
武雄の無償貸出支援のために活用することができました。

私たちはこの災害時返却カーリースをご利用いただく方
が増えることで、もしものときの被災された方の
移動手段の確保に繋がると信じています。

佐賀、福岡、静岡、宮城で、セカンドカーや、安く
お車を使いたいなと思っている方がいらっしゃいましたら、
是非協会までお問い合わせください。

災害時返却カーリースの解説動画はこちらから
https://youtu.be/Ge7isYzM7zc
 ◆石巻専修大生との『観光ナビ』
ナビが震災語り部の言葉でルートを案内する「語り部ナビ」
の仕組みを石巻の観光振興にも活かせたらと始まった
プロジェクトです。
https://www.facebook.com/japancsa/posts/4381161975253443

石巻で4年間を過ごす学生が考えた石巻観光コースは、
きっと市内外の人に楽しんでもらえるものになるのではと思い、
石巻専修大学に直談判をしに行ったのが約半年前のこと。

観光まちづくりが専門の経営学部の庄子先生が、
学生たちとコースを作りたいと言ってくださり、
オリジナルコースの作成作業が始まりました。

学生たちが
「石巻にきたら、このルートで観光を楽しんでほしい!」
というコース、案内する音声の内容も考えてくれました。

今回完成したルートは2つ!
①石巻・女川の道の駅巡りコース
②RAF巡りコース(牡鹿半島のRebornArtFestival常設展示周遊)

どちらも1日かけて石巻の魅力を満喫することができる、
力作になっています。石巻にお越しの際は、
是非庄子ゼミ考案の石巻観光コースをお楽しみください。

~2つの利用方法~
協会のレンタカーに観光ナビオプションを追加するか、
自分の車で動きたい方は、ナビ単独で貸出することも可能です。

私たちの提案に賛同し、貴重な授業の時間を割いてくださった、
庄子先生、庄子ゼミの学生の皆さん、本当にありがとうございました。
4年生による後輩ゼミ生やメディアの方に向けたプレゼンも立派でした。
※この取組は株式会社アイシンが開発した『観光ナビ』
というシステムを活用しています。
技術の提供、指導をいただいたアイシンのCSSカンパニー 
シェアリングソリューション部の皆様にも感謝申し上げます。

【2021.10.16 石巻かほく】
石巻専修大ゼミ、石巻・女川観光コース作成 カーシェア協と連携
https://kahoku.news/articles/20211016khn000019.html
 ◆アドバンスクラブ様と協定締結
9月11日、三井住友海上社の整備工場ネットワーク、
アドバンスクラブ様と「災害時における支援に
関する協定」を締結いたしました。

https://www.japan-csa.org/blog/archives/2240

**

災害発生時に、アドバンスクラブ本部から被災地近隣
の会員にむけて、支援用の車の寄付を呼びかけて
いただくことができるようになりました。

アドバンスクラブの会員は日本全国にいらっしゃる
ため、どこで災害が発生しても車を迅速に集められる
ようになります。

協定の詳細はブログ(前述のリンク)に記載して
おりますので、ご覧いただけますと幸いです。
私たちの取り組みに賛同してくださった
アドバンスクラブ様、締結に向けて協力いただいた
三井住友海上火災保険会社様、本当にありがとうございました!

協定締結に伴いアドバンスクラブ様には
モビリティ・レジリエンス・アライアンスに加盟
いただくこととなりました。
モビリティ・レジリエンス・アライアンスの輪を
広げ災害時に車で困らない社会づくりを一歩ずつ
進めてまいります。

モビリティ・レジリエンス・アライアンス
https://www.japan-csa.org/action/mobility/alliance.php
 ◆安全運転講習開催
9月29日、石巻自動車学校様、石巻地区安全運転協会様、
石巻警察署交通課様、トヨタ・モビリティ基金様に
ご協力いただき、石巻市内のカーシェア会の
ボランティアドライバーを対象とした「安全運転講習」を
開催いたしました!
https://www.facebook.com/japancsa/posts/4365805223455785

安心して支え合いを行うための取組として
今後も継続して取り組んでいきたいと思っています。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
 ◆車の寄付絶賛募集中
生活が困窮している方々からの相談が増えており
石巻に車が足りない状況が続いています。

もし周りで車の買い替えなどで車を手放される方が
いらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください。

車の寄付の申込先
https://www.japan-csa.org/benefaction/car.php
 ◆災害支援事業のスタッフ募集
<災害支援事業のスタッフ募集>
災害時にクルマで困らない社会の仕組みを一緒に作りましょう。
https://partner.jica.go.jp/RecruitDetail?id=a0L2t000002gJ6OEAU
 ◆メディア掲載
8/21 毎日新聞 
大雨被災者に車貸し出し予約開始 久留米など、カーシェアリング協会
https://mainichi.jp/articles/20210821/ddl/k40/040/303000c

8/21 西日本新聞 
大雨被災者に車を無料貸し出し 久留米市で予約受け付け
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/788307/

8/20 毎日新聞 
マイカー雨で被害、武雄で無料貸与 「災害サポート・レンタカー」
https://mainichi.jp/articles/20210820/ddl/k41/040/401000c

8/27 Response 
オートバックス、令和3年8月大雨災害の被災地に軽自動車5台を寄贈…生活復旧を支援
https://response.jp/article/2021/08/27/348922.html

9/1 石巻かほく 
困窮者に車貸し出し就労支援 石巻・カーシェア協へ7台、JU宮城が寄付
https://kahoku.news/articles/20210901khn000021.html

9/1 8月の大雨被災者を支援 日本カーシェアリング協会、無料で車両貸し出し 
https://mainichi.jp/articles/20210901/ddl/k40/040/411000c

9/18 河北新報 免許返納、移動支援策が鍵 地域型カーシェアが後押し
https://kahoku.news/articles/20210921khn000030.html

10/4 河北新報 社説:カーシェア協会10年/被災地発 支援のモデルに
https://kahoku.news/articles/20211004khn000014.html

10/16 石巻かほく 事故防止呼び掛け カーシェア協、ボランティアに講習
https://kahoku.news/articles/20211016khn000017.html

10/16 石巻かほく 石巻専修大ゼミ、石巻・女川観光コース作成 カーシェア協と連携
https://kahoku.news/articles/20211016khn000019.html

11/3 静岡新聞 
災害時返却カーリース 静岡県内開始「支援の連鎖」走り出す
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/981334.html
 ◆編集後記
事務所の私の部屋は、狭く飾り気が全くないのですが、
そんな私の部屋に「ネバーギブアップ」と書かれた額
が飾ってあります。
私が原爆の火を灯す活動を行っていた頃
度々お世話になった被団協の坪井直代表が米寿の時に
いただいた色紙です。

先月末頃の出張中に、スマホで速報が届き坪井さんの
訃報を知りました。

原爆症を患いながらも、核廃絶を人生の最後まで
諦めず訴え続け、それでいて普段はほんとに気さくで
ユーモアあふれる魅力あふれるおじいさんでした。

ほんとうにかっこいい背中を見せていただきました。
ご冥福をお祈りいたします。