支援車両10台の冬支度を協働で実施 — 常設支部設置で本格化、学生が地域の安心を支える
学生が支援車両の冬支度を実施 ― 協働で地域の安心を支える ―
秋田でも朝晩の冷え込みが厳しくなってきた10月下旬。
日本カーシェアリング協会秋田支部では、支援車両の冬用タイヤ交換を行いました。
今回は、秋田県立秋田技術専門校 自動車整備科の学生の皆さんにご協力いただき、
授業の一環として10月30日(木)に実施しました。

【写真】自動車整備科2年生の皆さんと日本カーシェアリング協会スタッフの集合写真
■ 地域に根ざした新たな協働の形
令和5年の秋田大雨災害での車両支援をきっかけに生まれたご縁から、
秋田技術専門校との連携が始まりました。
2024年5月には秋田支部が常設拠点として立ち上がり、
今回の実習は、地域連携をより深める新たな一歩となりました。
「整備の現場を通じて、学生が社会貢献を実感する」——。
本企画は、単なるタイヤ交換にとどまらず、
「技術と想い」を地域の安心へとつなぐ取組みです。

【写真】自動車整備科2年生代表からご挨拶をいただきました。
■ 実習の様子
当日は、自動車整備科2年生19名のうち12名が参加し、
4名ずつの3チームに分かれて、協会秋田支部の支援車両10台のタイヤ交換を行いました。
リフト3基を活用し、担当教員の指導のもと、
安全確認や作業効率にも配慮しながら丁寧に作業が進められました。
学生たちは車両ごとの状態を確認しながら、
空気圧調整やトラブル対応にも落ち着いて取り組み、
日頃の学びを生かした高い技術力を発揮していました。


■ 利用者との交流も
この日は、実際に車を利用されている方々3名にもご来校いただきました。
そのうち2名は一般の利用者様、1名は秋田市社会福祉協議会の職員様。
学生の作業を見守りながら、直接言葉を交わす場面もありました。


【写真】今回ご参加いただいたユーザー様から作業を担当いただいたチームの皆さんに向け、感謝の言葉が述べられました。
「学生の皆さんが一生懸命作業してくださって安心しました」
「こうした支えが本当にありがたいです」
こうしたお声が寄せられ、学生たちにとっても「整備の先にある人の暮らし」を実感する貴重な経験となりました。
■ 現場で感じた「学び」と「責任」
作業中には、細かな異変、違いにも細心の注意を払いながら柔軟に対応するなど、
学生たちの冷静で的確な判断が光る場面も多く見られました。

「安全を守る整備士としての責任を改めて感じた」
「自分たちの学びが人の生活に直結することを実感した」
と話す学生もおり、教室では得られない実践的な学びの機会となりました。

【写真】最終の作業確認(点検)は自動車整備科教職員が行いましたが、全工程で合格をいただきました!確実で丁寧な整備をいただきありがとうございます!
■ 双方にとっての意義
この協働には、双方にとっての明確な意義があります。
- 学生にとっては:
「誰かの暮らしを支える車」に携わる実践的な整備技術の習得と、地域貢献への参加。 - 協会にとっては:
地域の教育機関との連携により、整備コストの低減と安全な車両の早期提供を実現。 
まさに、「地域で支え合う共助のかたち」の実例といえます。
■ 感謝とこれから
今回の機会を設けてくださった
秋田県立秋田技術専門校 校長 高野様、
副主幹 谷内様をはじめとする教職員の皆さま、
そして学生の皆さんに、心より感謝申し上げます。
今後も秋田支部では、教育機関・福祉団体・企業など、
地域の皆さまと連携しながら、
「助け合いにあふれ安心して暮らし続けられる社会」の実現を目指して活動を続けてまいります。
🔗 関連リンク
- 秋田県立秋田技術専門校(外部リンク)※公開待ち
 - 秋田市社会福祉協議会(外部リンク)※公開待ち
 
📝 編集後記(秋田支部 川村より)
この活動を通じて、学生の皆さんの姿勢や対応力に大きな学びをいただきました。
実際の利用者とつながる場面では、“支える側”も“支えられる側”も互いに勇気をもらっていたように思います。
これからも、地域の皆さんと一緒に『共助の輪』を広げていければと思います。