活動レポート
REPORT

BIGWAVEと連携協定を締結!「リサイクル寄付」で災害支援を持続可能な仕組みに

2025.12.02


一般社団法人日本カーシェアリング協会(以下、協会)と株式会社ビッグウェーブは、10月30日に、使用済み自動車の寄付促進に関する連携協定を締結しました。

この協定は、協会が東日本大震災を契機に続けてきた「寄付で集めた車を活用した支え合いの仕組み」を、全国規模で強化・持続可能にするための大きな一歩となります。

協会は、災害発生時の被災者や支援団体への無償・低額での車両貸し出しを柱として活動しています。これは、被災地での移動手段の確保という、生活再建における重要な課題に応えるためです。

しかし、支援は災害時だけに留まりません。協会の活動は、生活困窮者の方々や地域コミュニティの移動支援など、「車にかかるコストを抑えながら、生活再建のチャンスを作る」ことを使命としています。現在、約650台の車を活用し、この「支え合いの仕組み」を展開しています。

代表理事の吉澤は協定式の中で、「経済的な制約の中で、活動を継続していくことが私たちの最大の課題でした」と、支援の思いを実現するための資金確保の難しさを語りました。


この資金課題を解決するために協会が独自に構築したのが、「リサイクル寄付」の仕組みです。寄付される車の中で車検切れや年式が古いなど、協会での活用が難しい車両を、パーツや資源として再利用しされることで、車は再資源化され、その過程で出る部品や素材の価値がお金として寄付される仕組みです。

2019年からこの仕組みは始まり、リサイクル業者との連携により、車両を活動資金に変えることで、被災地支援に賛同する方々の思いを「持続可能な支援の形」としてきました。

これまでも地元・宮城のリサイクル業者との出会いによってこの仕組みは機能していましたが、全国の寄付車両を、迅速かつ適正に処理するためには、全国的なネットワークの強化が不可欠でした。

🤝 ビッグウェーブとの連携で支援体制を強化
今回のビッグウェーブとの連携協定は、この「リサイクル寄付」の仕組みを全国へ広げ、その効率と透明性を高めるものです。

【協定の主なポイント】
適正かつ丁寧な車両処理: BIGWAVEの全国組織が、寄付された車両のうち活用が難しいものの解体処理を担います。これにより、車両の所有者の方々にご迷惑をおかけすることなく、迅速な対応が可能になります。

リサイクルパーツによる車両改修: BIGWAVEのリサイクルパーツを活用することで、協会の活動車両が故障・損傷した場合でも、安価に修理し、再び支援活動に活用できるスキームが組み込まれました。

ビッグウェーブの服部代表は、協会から活動を紹介された際、「非常に有意義で興味深い取り組みだと感じた」と賛同の意を表明し、さらにこの取り組みを「さらに大きく発展させていきたい」と意欲を示し、マスコミや各種団体へも協業を呼びかけました。

吉澤からは、この協定を通じて「全国各地のリサイクル業者とのパートナーシップが強化され、車両の受け入れと処理がスピーディーかつ円滑に行えるようになります」と述べ、これにより「資源循環とともに、災害支援活動への支援の可能性が大きく広がる」とお話させていただきました。

✨ 持続可能な「支え合いの輪」を目指して
今回の協定は、移動支援という社会貢献活動と、自動車リサイクルという資源循環のプロフェッショナルの技術が融合した、先進的な取り組みです。

私たちは、この連携を通じて、寄付してくださる方の「想い」と、支援を必要とする方の「希望」を繋ぎ、「持続可能で災害に強い社会の実現に向けて」共に歩んでまいります。